先史・古代– category –
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祖沖之(そちゅうし)〜生涯と功績を解説!円周率を3.141592まで求めた方法とは?【数学史5-11】
円周率を小数第7位まで正確に求めた初の数学者・祖沖之。その生涯や功績、そして密率や約率などの独自のアイデアを詳しく解説します。息子との共同作業、高精度な暦法「大明暦」、数学書『綴術』による後世への影響など、祖沖之に関するあらゆることを数学史ライターFukusukeが解説します。 -
劉徽(りゅうき)〜生涯と功績を解説!中国数学の礎を築いた数学書とは?【数学史5-10】
三国時代の中国数学者・劉徽(りゅうき)の生涯と業績を紹介。『九章算術』の詳細な注釈や、割円術による円周率の高精度計算(3.1416)、測量技術の体系化を通じて、中国数学の理論的発展に大きく貢献した革新的数学者の功績をわかりやすく紹介します。特に、『海島算経』で紹介されている重差術(ちょうさじゅつ)はたくさんの図と共に詳しく解説しています。 -
孫子(数学者)〜『孫子算経』を解説!中国剰余の定理と鶴亀算の問題とは?【数学史5−9】
古代中国の算術書『孫子算経』に収録された中国剰余定理と鶴亀算の原点を詳しく解説。孫子という数学者が中国数学に与えた影響と、日本の和算・算数教育への伝播について紹介します。鶴と亀の問題は、雉と兎の問題だったのです。 -
古代ローマの数学史まとめ〜世界史の流れに合わせて当時の数学を解説!【数学史8まとめ】
古代ローマの数学は、都市建設や土木のための実用性を重視しながらも、ギリシャ由来の理論的発展も見せました。王政時代にはローマ数字が誕生し、共和制時代にはギリシャ数学が流入、帝政時代にはヘロンやプトレマイオスなどの数学者が活躍します。しかし、キリスト教の公認により自然科学が排斥され、ヨーロッパは一時的に科学の停滞期へと突入しました。 -
【一覧表あり】ローマ数字の歴史と使い方~4は二通りで表せる?【数学史8-1】
ローマ数字は、古代ローマで生まれた独自の数字表記法で、I(1)、V(5)、X(10)など7つの記号を組み合わせて数を表します。その起源は、家畜の数を木の棒に刻み目で記録していた時代にさかのぼります。現代でも時計や本の章番号、映画のエピソード表記などで使われており、4の表記が「IV」と「IIII」の二通り存在するなど、歴史的な変遷や用途による違いも特徴です。ローマ数字の成り立ちや使い方、一覧表、そして文化的背景までを詳しく解説します。 -
ヒュパティア〜生涯と功績を解説!彼女の最期が持つ数学史的な意味は?【数学史8−8】
古代アレクサンドリアの女性数学者ヒュパティア。理性と学問の灯を守った彼女の功績と悲劇的な最期、そして数学史への影響を解説。なぜ彼女は死に、学問は停滞したのか?その生涯に迫ります。 -
パップス〜生涯と功績を解説!パップスの定理を4種類紹介!【数学史8−7】
古代ギリシャ幾何学の集大成者として知られているパップス(パッポス)。 特に『数学集成』において多くの定理を記述し、後世の数学に大きな影響を与えました。 パップスの業績は、ユークリッドやアポロニウスの成果を継承しつつ、新たな視点を加え... -
ディオファントス〜生涯と功績を解説!ディオファントス方程式ってどんな方程式?【数学史8−6】
ローマ時代の偉大な数学者、ディオファントスは「代数学の父」と称され、その数学的遺産は現代にまで引き継がれています。本記事では、彼の代表作である『算術』における未知数と方程式の記号導入がいかに画期的であったかを解説。アレクサンドリアの学術的背景や「ディオファントスの墓碑銘」問題にも触れながら、彼の生涯と業績の全体像を深く掘り下げます。数学史におけるディオファントスの重要性と、彼が代数学の発展に与えた多大な影響を詳しくご紹介します。 -
ヘロンの公式の証明を5種類解説!中学生でも理解できる証明方法とは?
高校受験での裏技として知られ、数学Ⅰで学ぶことになるヘロンの公式。数学Ⅰの教科書では sin, cos を使って証明されていますが、実は証明方法は他にもたくさんあります。この記事では、中学生にも理解できる平易な証明から、少し発展的な証明まで、5種類もの証明方法を数学史ライターで現役教員のFukusukeがたくさんの図とともに徹底解説!ヘロンの公式とは何か、その使い方から歴史的背景、そして目からウロコの証明方法まで、この記事を読めばヘロンの公式のすべてがわかります。 -
プトレマイオス〜生涯と功績を解説!トレミーの定理の活用法とは?【数学史8−5】
古代ローマ時代のエジプト・アレクサンドリアで活躍した数学者・天文学者クラウディオス・プトレマイオス(トレミー)。彼が示した「トレミーの定理」は、円に内接する四角形に関する美しい関係式で、三角関数の加法定理の証明や高精度な三角比表の作成にも応用されました。