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ヘロン〜生涯と功績を解説!ヘロンの公式が革新的な2つの理由とは?【数学史8−3】

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ヘロン アイキャッチ

 アレクサンドリアのヘロンは、1世紀に活躍した古代ギリシャの数学者であり発明家です。

 三角形の面積を求める「ヘロンの公式」で知られるだけでなく、自動ドアや自動販売機など多くの画期的な発明を生み出しました。

 特にヘロンの公式は、面積を簡単に求められる革新的な式であると同時に、数学に対する考え方が変わる重大な意味を有しています。

 この記事では、数学者ヘロンの生涯と功績についてを、数学史ライターで現役教員のFukusukeが中学生・高校生でもわかるように解説!

 ヘロンがローマ帝国や数学史全体に与えた影響がわかります。

この記事で主に扱っている時代と場所
時代1世紀頃
場所アレクサンドリア
この記事を読んでわかること

ヘロンの生涯

 ヘロン(Heron,1世紀頃活躍?)はローマ帝国に支配された後のアレクサンドリアで研究した数学者です。

 生没年については紀元前150年から紀元後250年の間で諸説あります。
 この記事では最も一般的な説となっている、1世紀を生きた人物であるという仮定で解説します。

ヘロン
(出典:See page for author, Public domain, via Wikimedia Commons)

ヘロンの年譜

ヘロンの年譜
10年頃

エジプトのアレクサンドリアで生まれる

若い頃

アレクサンドリアで学ぶ

当時最大の研究施設であったムセイオンで学んだとされる。

その後

アレクサンドリアで教えながら研究をする

数学、物理学、気体力学、機械工学を教えながら、ヘロンの公式などの発見をした。
また、自動ドアや自動販売機などを発明した。

62年3月13日

月食を観測する

ヘロンの著作とされる『経緯儀(Dioptra)』で、この日の夕方から観測された月食について言及している。

70年頃

アレクサンドリアで死亡する

ヘロンの活動場所

 ヘロンはエジプトのアレクサンドリアで生まれ、一生をこの地で過ごしました。

 特に、アレクサンドリアの研究所ムセイオンや付属のアレクサンドリア図書館が、彼の頭脳を形作り、その才能を発揮させています。

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