浜村渚の計算ノート2-1(その処刑台、カラフル)

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青柳碧人さんの『浜村渚の計算ノート』2巻の読了記録です。
あらすじや感想だけでなく、話の中に出てきた数学的話題についても順次紹介していきます。
Ⅰ 本のデータ
Ⅱ あらすじ
Ⅲ 感想
Ⅳ 登場する数学的な話題


目次
  • 1. Ⅰ 本のデータ
  • 2. Ⅱ あらすじ
  • 3. Ⅲ 感想
  • 4. Ⅳ 登場する数学的な話題

Ⅰ 本のデータ

タイトル 浜村渚の計算ノート 2さつめ
ふしぎの国の期末テスト 
小タイトル \(~\log{10}\). その処刑台、カラフル
著者 青柳 碧人
出版社 講談社
発売日 2012年1月17日
価格(税抜) 552円
ISBNコード 9784062771221


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Ⅱ あらすじ

 数学者高木源一郎が主導するテロ組織「黒い三角定規」。
 彼らの活動により、「数学はテロを育成する学問」という考え方が広まってしまい、義務教育から数学は姿を消してしまった。そのため、数学に熱を上げている理系学生もテロ組織に身を投じ始めていた。
 
 その学生たちの家族は、 弁護士に頼んで身柄を取り戻そうと動き始める。
 弁護団はマスコミを通じて、テロ組織を糾弾し始めたため、とある弁護士がルービックキューブを想起させるデザインの棺桶に遺体として、弁護団事務所に送られてきたのである。
 
 初めてのルービックキューブを2分足らずで六面を揃えることができた浜村渚。彼女と共に、武藤、瀬島、大山はルービック王子こと唐沢武瑠のいるルービックキャッスルへ向かう。
 その建物内では、ルービックキューブを内側から揃えたり、正六角形の切断面が繋がるように透明のルービックキューブを動かしたりと、様々なゲームが用意されていた。
 
 最後の部屋にたどり着いた渚。
 ルービック王子はカラフルな処刑台を用意しており、目隠しした状態でルービックキューブ勝負をし、負けた方は首吊り状態になるというものであった。
 
 全日本ルービックキューブ選手権3連覇のルービック王子相手に、渚は勝つことができるのであろうか・・・。


Ⅲ 感想

 義務教育から数学が消えてしまったら・・・。
 当然数学教員や理系学生は困りますよね。生活ができなくなったり、夢が潰えたりしてしまいます。
 
 数学ができる人ほど、「黒い三角定規」の有能なテロリストになってしまうというこのシリーズの設定。2巻に入りましたが、改めてその設定が面白いなと感じます。
 
 今回はその有能なテロリストたちの中でも、ルービックキューブチャンピオンが渚たちを苦しめます。
 1巻の渚の登場シーンでナンプレを簡単に解いてしまったように、2巻の渚の登場シーンではルービックキューブを簡単に揃えてしまいます。いかに彼女の空間図形の能力が長けているかがわかりますね。(確かルービックキューブを自力で解けるとIQ130だったかな)
 
 テロリストのルービック王子も特異な人物です。自分の容姿をルービックキューブの柄にしたり、カラフルな衣装を身に纏ったりとナルシズムに支配されています。
 渚の前にひざまずき、渚を称賛する一面もありつつ、カラフルな処刑台で恐怖の中で弁護士を殺すという残酷性も秘めている人物です。
 
 そんな彼と渚の一騎討ち。抜群の数学センスを持つ渚が、彼とどう戦うのかが見ものです!
 さぁ、ムズカシ面白い世界へ!


Ⅳ 登場する数学的な話題

 この本の中で登場する数学的な話題を紹介しておきます。Fukusukeが興味を持った話題については、順次別ページで書き加えていきます。
また、本によってはネタバレにつながる話題もありますので、注意してクリックしてください。

数学的話題

 義務教育から数学がなくなったら・・・、Fukusukeも職を失います・・・。

   
 
 


◇参考文献等
・青柳碧人(2015)『浜村渚の計算ノート 2さつめ』,講談社.

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Posted by Fuku