プトレマイオス〜生涯と功績を解説!トレミーの定理の活用法とは?【数学史8−5】

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プトレマイオス アイキャッチ

 古代ローマ時代のエジプトで活躍した数学者かつ天文学者のクラウディオス・プトレマイオス。

 プトレマイオスの英語読み「トレミー」は、円に内接する四角形の定理「トレミーの定理」として、現代の私たちにも親しまれています。

 この記事では、数学者プトレマイオスの生涯と功績についてを、数学史ライターで現役教員のFukusukeが高校数学までの知識で解説!

 トレミーの定理によって、教科書の巻末にもついている三角比の表が細かく求められました。

この記事で主に扱っている時代と場所
時代85年頃~165年頃
場所アレクサンドリア
この記事を読んでわかること

プトレマイオスの生涯

 クラウディオス・プトレマイオス(Claudius Ptolemæus , 85頃〜165頃)は2世紀のアレクサンドリアで活躍した数学者・天文学者です。

 英語名読みで「トレミー(Ptolemy)」としても知られています。

プトレマイオス
(出典:See page for author, Public domain, via Wikimedia Commons)

 紀元前30年までアレクサンドリアを治めていたプトレマイオス王の一族とは関係がありません。

プトレマイオスの年譜

プトレマイオスの年譜
年代出来事補足
85年頃アレクサンドリアで生まれるエジプトのプトレマイス・ヘルミウ出身とする説もある。
127年~141年頃 天文観測を行う     主著『アルマゲスト』の中で、この期間に行った天文観測について言及している。           
その後『アルマゲスト(数学集成)』を著す全13巻からなる大著で、天動説に基づく宇宙観を体系的に示した。三角比が研究の道具として使われている。  
『ゲオグラフィア(地理学)』を著す世界の約8000地点における緯度経度を示した。      
165年頃アレクサンドリアで死亡

                                                                            

プトレマイオスの活動場所

 エジプトのプトレマイス・ヘルミウ出身という説もあるものの、プトレマイオスはその一生のほとんどをエジプトのアレクサンドリアで過ごしたと考えられています。

 アレクサンドリアは、ヘレニズム時代からローマ帝国時代にかけて学問の中心地として栄え、巨大なアレクサンドリア図書館があったことでも知られています。

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