ロバート・レコード徹底解説!等号記号(=)を使った理由は?【数学史16-7】

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 私たちが普段何気なく使っている「$=$(イコール)」という記号。

 実は、この記号を世界で初めて使ったのは、16世紀のウェールズ出身の数学者、ロバート・レコード(Robert Recorde, 1510–1558)でした。

 彼は医師や行政官として波乱万丈な生涯を送りながらも、英語による数学教科書を次々と執筆し、イギリスにおける数学教育の基礎を築いた人物です。

 この記事では、ロバート・レコードの生涯と彼の功績を数学史の先生Fukusukeが解説
 レコードが『才知の砥石』で等号記号「$=$」を導入した背景、さらにはベキの記号体系の整備やイギリス数学学派の創始といった重要な功績について詳しく紹介します。

この記事を書いた人

Fukusuke(ふくすけ)
数学史の先生

  1. 現役の中学・高校数学教員
  2. 重刷、ブログ累計200万PV達成
  3. 行間がなくなるほど丁寧な式変形で執筆中
この記事を書いた人

Fukusuke
(ふくすけ)
数学史の先生

  • 現役の中学・高校数学教員
  • は発売1ヶ月で即重刷
  • 当数学史ブログは累計200万PV達成
  • 行間がなくなるほど丁寧な式変形で記事を執筆

この記事を読んでわかること

ロバート・レコードの生涯

ロバート・レコードの年譜

 ロバート・レコードは、1510年にウェールズのテンビーで生まれ、オックスフォード大学とケンブリッジ大学の両方で学びました。その後は医師や行政官として働きながら、多くの優れた数学教科書を執筆しました。

ロバート・レコード
ロバート・レコード
(出典:The original uploader was Lumos3 at English Wikipedia., Public domain, via Wikimedia Commons)
レコードの年譜
年代出来事補足
1510年ロバート・レコードが誕生するウェールズのテンビーで生まれる。
1531年オックスフォード大学を卒業する教養学士を取得する
1541年頃数学書『諸学芸の基礎』を刊行する現存する、レコード初の数学書。大衆的な算術書であった。
1545年ケンブリッジ大学を卒業する医学の学位を取得し、その後エドワード6世の侍医となった。
1549年ブリストル造幣局の管理者に任命される同年、王の側近と対立したため、その職を解任された。
1551年アイルランドの鉱山および貨幣の総監察官に任命される上記の側近との対立は解決しておらず、国家からの支援が得られずに事業は閉鎖した。
1557年主著『才知の砥石』を刊行する等号記号を初めて用いた。1世紀に渡り、イングランドの科学者に影響を与えた。
1557年キングズ・ベンチ刑務所に投獄される上記の側近を不正行為で告発するも、地位の違いから敗訴。逆に名誉毀損で訴えられ、1000ポンドの賠償金を支払え(支払わ)なかったことで、監獄へ。
1558年死去監獄で没する。

ロバート・レコードの活動場所

 レコードはウェールズで生まれ、イングランドの2大大学で学んだ後、ロンドンやアイルランドで活動しました。

  • テンビー(Tenby):ウェールズ南西部の町。ロバート・レコードの生誕地。
  • オックスフォード(Oxford):大学で学び、学士号を取得した場所。
  • ケンブリッジ(Cambridge):医学の学位を取得した場所。
  • ダブリン(Dublin):アイルランドでの役職において、造幣局の技術監督を務めた場所。
  • ロンドン(London):医師として開業し、後に行政官として働き、最後は獄中で没した場所。
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