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拙著『イラストでサクッと理解 世界を変えた数学史図鑑』の内容と特徴を解説!

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数学史図鑑 紹介アイキャッチ

 2024年11月14日(木)に、当ブログ管理人Fukusuke著の『イラストでサクッと理解 世界を変えた数学史図鑑』が発売されます!

 書いている中でいろいろな工夫を施しましたが、その中でも強調したい本書の特徴は以下の3点です。

  • 数学の始まりから現在までの数学史の流れが一冊で理解できる
  • イラストが多いため、一般的な数学史の本に比べて読みやすい。
  • 数学者のエピソードや数学史に絡めたおもしろい数学ネタが満載!

 本書では、「数学って何の役に立っているの?」「公式などがどのように発見され、数学はどう進化してきたの?」といった数学を学ぶうえで出てくる疑問を、数学史の観点から理解できるようになっています。

 この記事では、著者自ら『イラストでサクッと理解 世界を変えた数学史図鑑』(『数学史図鑑』)の内容や特徴を解説します!

この記事を読んでわかること

「イラストでサクッと理解」シリーズとは?

 「イラストでサクッと理解」シリーズは、ナツメ社様の人気シリーズです。

 特に『』をはじめとするワイド版歴史シリーズは、2024年11月現在累計13万部を突破しているとのことです。

 このシリーズの数学史バージョンを作成するにあたり、当サイトが担当者様の目に留まり、執筆のお声掛けをいただきました。

『数学史図鑑』表紙
「イラストでサクッと理解」シリーズ第10弾 表紙

『数学史図鑑』の内容と特徴

 それでは、本書の内容について解説していきます。

『数学史図鑑』の内容

 『数学史図鑑』は、大きく以下の5章から構成されています。

  • 第1章 古代文明の数学
  • 第2章 ヘレニズム時代から中世までの数学
  • 第3章 近世の数学
  • 第4章 近代・現代の数学
  • 第5章 数学史のための数学解説

 1章の前には「0章 先史時代」があり、数学の誕生の瞬間から現代の数学までを1冊で理解することができます。
 各章のはじめには、その時代に活躍した数学者の一覧や、その時代の数学の発展が一目でわかるようなページもあります。

3章 近世の数学のはじめのページ 
3章 近世の数学のはじめのページ 

 5章の後には、見開き1ページで数学史全体を俯瞰できる年表や、網羅性の高い「索引」がついています。

ふくすけ

索引だけでなんと6ページ。
編集者の方には細かい用語まで拾っていただきました。

本編ページ

 1章から4章までは主に「本編ページ」と「Pick Up! ページ」に分けられます。

 本編ページはその名の通り数学史の流れがつかめる本書のメインページとなっており、見開き1ページで1つのまとまりとなっています。

本編1-4 位取り記数法の始まり
本編1-4 位取り記数法の始まり

 上の1-4のように、事柄に焦点を当てたページもあれば、下の2-1のように、特定の人物に焦点を当てたページもあります。
 どちらのページも右上に年表があり、そのページの流れが一気に掴めるようになっています。

本編2-1 アルキメデス
本編2-1 アルキメデス

 また、1-4では「なぜメソポタミアでは60進法が使われた?」、2-1では「エウレカ!!」と「幾何学をしながら死す」といったようなコラムが充実しており、雑学的な内容や数学者のエピソードなども多く取り扱っています。

ふくすけ

本編ページでは、見開き1ページの中に1個以上コラムを入れました。

Pick Up! ページ

 1章から4章までの本編ページの合間には、本編に関連する内容を特集したPick Up! ページがあります。

 例えば、革命期のフランスの数学の流れを解説した本編ページの後には、下のようなナポレオンにゆかりのある数学者たちをまとめて紹介しています。

4章Pick Up! ナポレオンと数学者
4章Pick Up! ナポレオンと数学者

 Pick Up! で特集しているテーマの例としては、以下のようなものもあります。

  • 数学の定数や記号の歴史(円周率や+、-など)
  • 数学に関する論争(ニュートンvs.ライプニッツなど)
  • 本編に出てこなかった地域の数学(中国や日本の数学など)

 実は本編ページとPick Up! ページの数はほとんど一緒
 数学史の流れはサクッと理解しつつも、有名な話題は深いところまで理解できるようになっています。

ふくすけ

時代を横断しているテーマもありますが、索引が充実しているので安心です。

「数学史のための数学解説」ページ

 5章は分野ごとの数学の解説ページとなっています。

 本書のレベルは中学数学レベルとなっていますが、数学史を語る上では$~\sin{}~,~\cos{}~$や微分積分などが欠かせません。

 そこで、本編ページやPick Up! ページで高校以上の数学を扱う場合は5章の参照ページが併記されており、5章でその数学用語や数学記号がどんな意味なのかを理解することができます。

1-4で出てくる「60進法」は高校数学Aの内容
1-4で出てくる「60進法」は高校数学Aの内容
見出しの隣に5章のページが記されている

 

 p200(左側)で$~n~$進法を解説!

5-4 数論と数列
5-4 数論と数列

 また、5章の各ページの年表は、その数学分野の発展の歴史がまとまっています。

 右ページの最後の部分には、その数学分野が現在何に役立っているかが説明されており、数学者たちの知のリレーが現在も生きていることがわかることでしょう。
 

ふくすけ

年表には、該当する本編ページやPick Up! ページのページ数も書かれているので、分野ごとに本書を読んでいくのも面白いですよ~。

ナツメ社様(Amazonの販売ページ)より

 3つの画像で本書の特徴がわかりやすくまとめられています。

まとめ:数学史の流れを一望できる入門書

 2024年11月14日発売の拙著『』の内容と特徴を解説してきました。

  • 数学の始まりから現在までの数学史の流れが一冊で理解できる
  • イラストが多いため、一般的な数学史の本に比べて読みやすい。
  • 数学者のエピソードや数学史に絡めたおもしろい数学ネタが満載!

 当サイトの数学史コンテンツは発展途上ですが、いずれ記事にするために書きまとめていた数学史のメモを今回の執筆で使用しました。

 サイトは随時更新予定ですが、その前に数学史の流れをサクッと理解しませんか?

 本書の執筆でもお世話になったおススメの数学書はこちらから↓

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